私には師匠という人がいます。

平成４年９月に中途採用してもらい、

平成平成１４年までお世話になった会社の社長です。

技術はもちろんのこと、靴のそろえから箸の上げ下ろしまで

日常から人生の教訓まで、本当の親以上に我々社員は

可愛がって頂きました。

その社長が先日逝去しました。

年末に電話でお話したのに。

大丈夫よって言ってくれたのに。

まさかこんなにあっという間に逝ってしまうなんて

心の整理ができません。

昨年６月に８０歳の傘寿の祝いをしようって。

同窓会も兼ねて皆で集まりたいねって

段取りしてたけど、コロナが拡大して

こりゃ無理かなって。なので中止ではなく

延期にしようって話してました。

コロナが落ち着いたら改めてお祝いしましょうねって

言ってたのに叶わなかったことが悔やまれます。

社長を偲んで昔話、バカ話に花を咲かせたいけど

コロナで葬儀も家族葬なので集まれないし。

なんなんですか、コロナって奴は！

人生どこで何があるか分かりませんね。

人の死をきっかけに生を考えます。

社長との出会いからの思い出を一つ一つ

確認してます。

不思議と胸の真ん中あたりが暖かくなるような。

プッと吹いてしまうようなことも。

怒られて凹んだことも

生意気にもはむかったこと、口答えしたこと。

素直に謝れず、気まずい空気になっても

どんな時も大きな愛で笑ってくれてました。

できた時、大きな成果が出た時には

一緒になって飛び上がって喜んでくれました。

その笑顔が大好きでした。

社長に喜んでもらいたくていっぱい頑張りました。

独立してからも何度もお店に遊びに来てくれました。

しょっちゅうお電話もいただきました。

いつも気にかけて頂いて本当に嬉しかったです。

明日、当社は創立記念日で。

おかげさまで１８周年になります。

ここまでやってこれたのも

社長によくやった！えらいぞって言って欲しくて

もっともっと褒めて欲しくて。

いつもどこかにその思いがありました。

そんな大好きな社長がもういないなんて

悲しすぎます。

涙が止まりません。

社長は社員の幸せをいつも望んでくれていました。

私が幸せになることが社長の供養になると思います。

天国で社長に喜んでもらえるよう

もっともっと幸せになろうと決心しました。

長い間可愛がって頂き、いつも気にかけて頂き

本当にありがとうございました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。